金属繊維であるボロンは
”曲がり込んでから更にパワーを発揮する”
優れた特殊素材。
O.F.Fではこのボロンの特性に着目。
『繊細さ、そしてパワーを必要とする釣り』
に向けロッド開発をスタートした。
結論から言えばボロンはこの釣りに向いている。
テストを繰り返し出来上がった180MF7:3のプロトタイプでその実力が発揮された。
ドラゴンにも余裕の粘りとパワー。
誘いの中では操作性抜群。
しかし魚に絞り込まれるとボロンが効きだし、曲がり込んでからもう一段階グッと耐える。
また、180MF7:3ではグリップエンドをジギングロッド並みに長く設定。
これにより釣り人の負担が軽減され、シャクリの動作と掛けてからのやり取りでアドバンテージが取れる。
脇と手の二点支持で生まれる余裕。
そして、グッと耐えたところから復元力で魚を浮かせようとする挙動。
これでドラゴンサイズも余裕。
エッジ・スクリーマーこそ、まさにこの魚のためのロッドだ。
タチウオで操作性とパワーを
確信したところで
ゲームロッドとしての汎用性を確認
アマダイは“深場のカワハギ”とも称される。
錘60~80号、50m~120m程度の水深。
時に40~50㎝級も顔を出す中深場のターゲットだ。
強烈な首振りで4号のハリスが引きちぎられることもあるとか。
当然エッジ・スクリーマーのパワーとトルクが武器になるはず。
頻繁に誘いをかけつつも、ステイはピタリと止める。
まさにこのロッドの実力を見るのにうってつけのターゲットだ。
もぞもぞとしたアタリにフッキングすると強烈な首振りと力強い引き込み。
が、ファイトの激しさの割にボロンのトルクによる不思議な安心感がある。
そんなやりとりで40センチオーバーの良型アマダイをスルスルっとゲットできてしまった。
小物釣り中に大物襲来
そこでもエッジ・スクリーマーが躍動する。
O.F.Fで力を入れている釣りのひとつがライトアジ。
通常の中~小型を狙うことの多いこの釣り。
もちろんテクニカルな操作性と軽快な使用感は必須だ。
コンポジットロッドであるエッジ・スクリーマーの強みはこんなところにも出てくる。
魚を掛ける前はシャキッとしたカーボンの性質が色濃く出る。
これがエッジ・スクリーマーのコンポジットロッドたる所以だ。
そんな折に突然やってくる40オーバーのメガアジ。
近年盛り上がる仙台湾のライトアジ船では50センチ級、時には60オーバーのギガアジもありうる。
こんな時に普通の素材では味わえない操作性とパワーの両立という、このロッドの特性が活きてくるのだ。
価格 63,000円
(税込み69,300円)
全長 : 180㎝
調子 : 7:3調子
錘負荷: 30~100号
重量 : 約125g
先径 : 約1.5㎜
継数 : 2本(バットジョイント)
付属品: 特性竿袋(数量限定)
価格 : 63,000円
ボロン素材に船用ぽくないデザイン。
色々気になるエッジ・スクリーマー。
このロッドについて根掘り葉掘り聞いてみよう。
O.F.Fスタッフ(以降スタッフ)
エッジ・スクリーマーはボロンを使ってるということですが、船用ロッドで聞いたことがありません、、、、
大西
確かに私も聞いたことがありません。
おそらくこれまで使われたことは無いんじゃないかと。
スタッフ
やっぱり、、、
でもそれってなぜなんでしょう?
使われない原因は2つだと思います。
素材自体が重いことと高コストです。
重さかぁ。
確か、ボロンって金属でしたね。
そうそう。
最近はとにかく「軽量化」がトレンドです。
だからそもそも重くなる素材はチョイスしない。
あ~
アンダー○○gとかって競ってる感じありますね。
こう聞くと確かに使われないのもわかります、、、でもO.F.Fでは使うと?
そう。
やっぱりこの素材の特性は魅力的です。
特にパワーとトルク感が「突然の大物」がある船釣りにマッチするんですよ。
それ!
(予期しない大物が来て)結構ビビることあります。
でしょ?(笑)
ところで、重さに関しては作り手の工夫で軽く出来るって知ってます?
えっ? そうなんですか!?
それってボロンをケチって使うとか?
それならコストも安いし(笑)
いやいや(笑)
もちろんケチるなんてことはしません。
コストは安くなっても、だったらそもそも使わなくていいでしょ(笑)
ですよね(笑)
、、、でも軽くできると?
まずロッドの重さというのは人が感じるもの。
これを「持ち重り感」と言いますが、これはグラム数とは直接関係していない。
、、、と言うと?
例えば同じ100gのロッドで、片方は穂先が重くて、片方は竿尻が重いとしたらどっちが持ち重りすると思いますか?
たぶん、、、、先が重い方?
正解!!
穂先側に重心が来ると持ち重りする竿になる。
あー、これバランスですね、、、
聞いたことあります。
じゃあこれ(180MF7:3)を持ってみて。
グリップより後ろ側に重心を持ってきているのでかなり軽く感じるはずです。
たしかに持ち重り感がないですね、、、、ってか軽っ!!
これ実際のグラム数ってどれくらいなんですか?
125グラム前後あります。
えっ!?マジですか??
結構な数字ですけどそんな感じ全くしないですよ!
でしょ?
これが、作り方で軽くできる、って意味なんです。
重心次第でロッドが軽くなるのがよくわかりました。
だから使用量をケチらず使える、、、ってことは逆に材料めちゃ高くなってないですか?
そう、、、やっぱりコストはグッと上がりますね。
でもボロンをケチるなら、そもそも作る意味がない、と思ってコストは頑張ってます。
なるほど、企業努力ですね。
ところでエッジ・スクリーマーっていくらなんですか?
63,000円(税込み69,300円)です。
決して安いものではないので、より満足いただけるよう、デザイン面でもかなり作り込んじゃいました。
あ~、確かに!
アースカラーのグリーンとガイドのとこ(ラッピングのこと)がグレーでお洒落。
ポイントでコルクも入っててなんかフライロッドみたい。
そこ、気づいてもらえて嬉しいです。
カラーリングは車のジムニーをモチーフにしてるんですよ。
あまり船竿には使われてないカラーだけど、落ち着いてていいでしょ?
ジムニー!
たしか大西さん、ジムニーに乗ってましたよね?
それで?
今はジムニーじゃないんですが(笑)
でも街中で見ていい色だな、って思って採用しちゃいました。
いやぁ、直接製作者の大西さんに聞いていろいろと眼からウロコでした。
エッジ・スクリーマーに対する疑問が全部解決されたし、
特にロッドバランスのところは数字とのギャップにびっくりでしたね。
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