【カワハギ釣り上達に!!】『誘い掛け』マインドの必要性

ここ数年いつも同じ事を考えています。
それは、
『カワハギ釣りって突き詰めると7割以上が誘い掛けになるんじゃないか?』
ってこと。
そこをきちんと理解した上で釣りを組み立てる。
これ、カワハギは当然のことながら、広く船小物全般にも言えるお話しです。
で、こう考えるようになってからというもの私の釣りの戦略の立て方は、スッキリと整理されるようになりました。
つまり混乱しない。
もちろん思った釣法を上手く実践出来ずに凹むことは多々あります。
しかし、釣り方のキモになる部分は格段に理解し易くなるので、落ち着いて考えれば「何をすべきか」がすぐに見えて来る。
そうなってしまえば後は次の釣行。
つまり実践あるのみです。
こうなったことで、慣れない釣り物、新しく取り組んだ釣り物での重点ポイントを見つけやすくなり、さらに船釣りが楽しくなってきています。
「意味が分からない」ままモヤモヤし続けたり、開き直って「あんな釣り方はやらなくていい」なんて負け惜しみのような考えに陥る(これベテランに多いけど一番ダメ)なんてことがなくなるんですね。
分からないことは素直に聞き、観察してキモを見出す。
何が疑問なのかが自分の中で明瞭になってるので、聞いた相手の方も答えやすいように思います。
ということで、今回は取り入れることで頭が整理できて、明らかな釣果アップに繋がる超重要な『誘い掛け』のマインドについて、深く深く突っ込んで書いてみようと思います。
誘い掛け = 釣れる誘い・アタリの出る誘いを見つけること
ところで冒頭にあるように『釣りの7割が誘い掛けである』と言うと
「いやいや、そんなことないよ。俺は全部アタリを取って掛けてるんだから!!」
って方も出てくると思います。
そして、おそらくこのように思うひとは『誘い掛け』に対してネガティブな感覚を持っているはず。
と言うのは多くの釣り人が『アタリを掛ける』ことこそが最上である、というような固定観念に捉われやすいからです。
もちろん、それはそれで間違いじゃありません。
というか、釣りに使う言葉は多くの場合各々の主観による表現に頼っています。
そのため実際にその言葉がどんな事象を指しているのかは一定じゃない。
つまり使う言葉は同じでも、中身はバラバラなんですね。
アタリを取っているのか?タイミングなのか?
これって冷静に考えると、実は線引きできないんですよ。
わかりやすいのがルアー釣りで、クランクベイトやミノーなどの巻き物を引っ張ってアクションを加えて釣る場合。
スピードやアクション、つまり誘いがマッチすることで、ある意味で勝手に針掛かりします。
感覚的にも、アタリ → アワセ → フックアップという、いわゆる掛けにいく流れでは無いですが、だからといって『タイミング釣り』とは言いません。
最適なアクション(誘い)を見つけることで針掛かりに持ち込むことができた、と言う方がピンときます。
つまり ”誘いのパターンを見つけた” のであって決して「テキトー」に「運で釣れた」のでは無い。
そして、これで連発するパターンに入った場合は完全攻略となり、ここに異を唱える人はいないでしょう?
でもやっぱりタイム釣りと言うネーミングはネガティブに捉えられるので・・・
そもそも「タイム釣り」というネーミングを使用する時って、少なからず[勝手に釣れた]とか[まぐれ]とか、ネガティブな方向に引っ張られてる気がします・・・・
しかもそれって他人の釣り方を評価する際に用いてしまう言い方だったりして、個人的に凄く嫌なんですよね。
で、そんな言われ方をしたら不愉快ですから、発信側も極力ここから離そうとしてしまい、実際とはズレた表現になってしまったり。
つまり、より『アタリを取って掛けた』という方向にずらして表現しがちに。
そりゃそうなりますよねぇ(^^;;
ですが、こういう齟齬がより混乱を招いてしまう原因にもなっている。
ですから、こういったつまらない問題を払拭して、きちんとパターンを追求していることが想起されるようにしたい。
『誘い掛け』=『タイム釣り』という図式になってしまうと良くないんです。
そこで『誘い掛け』という言葉を適切に定義づけたい。
端的に言えば『誘い掛け』の素晴らしさと実力を正しく発信したいわけです。
ちなみに、私も以前の記事で『誘い掛けは究極のタイミング釣りである』と言うような書き方をしました。
参考 : カワハギ釣りに悩んだらまずこれをやれ!!最強メソッド『誘い掛け』とは!?
これ、内容を読み込んでいただければ全くネガティブな意図がないのはおわかりいただけるかと思いますが、誤解を招きますよね・・・・
【タイミングかアタリを取ったか問題】に終止符を
釣り人の間でしばしば議論になる【アタリを取ったか否か】という問題。
しかしこれってあまり意味がない議論なんです。
なぜかと言うと、本人の主観と表現の仕方でどちらにも該当するから。
タイミングで掛かったのか?アタリを取ったのか?という二元論では永遠に答えは出ないでしょう。
例えば極端な例を上げると
ある誘いをしてアタリを出してから10秒待ってアワセると掛かる
というパターンがあったとしましょう。
アタリを認識していますから、このパターンを見つけて連発していれば本人はアタリを取っている、と言いそうです。
ですが一方では “10秒後にアワセる” というところにフォーカスするとタイム釣りとも言えます。
待ち時間ゼロならアタリを掛けたと言って良さそうですかね?
だったら0.1秒は?
まぁ、これなら即アワセと言っても良さそうかな?
じゃあ一呼吸・・・1.5.秒くらい置いたら?
いやいや3秒までなら??
6秒まではギリギリか???
とか・・・・
こんな議論不毛じゃないですか?
アタリを取ったか取らないか、そしてそれが良いとか悪いとか、そんなのそもそも客観的な指標では線引きできません。
一方で、どのような動き(もちろんこの動きにはタイミングの要素も含んでいます)で掛けたのか?ということに重きを置いて考えるのが『誘い掛け』で、ここに余計な線引きは不要です。
とても守備範囲の広い考え方ですよね。
頭をこのベクトルに向けてしてしまえば、もう「アタリを取った、取らない問題」は消えて無くなります。
そしてスッキリと頭が整理できて、何より会話も建設的になるんですよ。
『誘い掛け』という考え方の重要性がなんとなくお分かりいただけたでしょうか。
ということで、船の小物釣り釣り全体を考えた時、実に多くの状況が誘い掛けに相当するというところを説明しました。
では逆に、残りの少数には何があたるのか?
細かく言うとたくさんありそうですが、代表的なのが『目感度釣り』と『手感度釣り』です。
この2つは “釣れる動きを探す” という概念とは明らかに違う異質な釣り方であり、当てはまる釣りものや状況は結構限られます。
物事を整理する上では、少数の特異なものを切り分けておくことも欠かせませんから、次はこれらについて考えてみましょう。
『目感度』と『手感度』は狭義の概念で捉えないと混乱する
釣りは、見えない水中が舞台であり、相手は言葉の通じ無い魚。
自然という、不確定要素がとても大きいところであれやこれやと想像しつつ、それぞれのアングラーが言葉を探して表現をしています。
ですから一つの表現でもその言わんとするところが実は全く違っていることが多いもの、というのは前項でも申し上げた通りです。
なのでそういう言葉の食い違いを無くし、共通言語でやりとりするためのスタート地点として、当ブログではアタリを以下の様に分類しています。
①普通のアタリ(ノーマルアタリ)
②目感度アタリ
③手感度アタリ
で、正確に伝えるためのポイントとなるのは②と③を敢えて狭い範囲で捉えること。
そして、その為には①の普通のアタリの存在を認識しておくことが大切です。
これは、端的に言うと例えば ” 穂先が動いたのが目に見えるからと言って全てが『目感度』とは言わない” し、 “手にシグナルが伝わるからと言って全てが『手感度』とは言わない” ということです。
少し詳しく解説しましょう。
目感度
目感度は狭義では、ラインの揺れを穂先が見える化したもの。
柔らかい穂先を搭載したロッドを使用して安定させた中で、微かな揺れや動きを視覚で捉えます。
稲穂が微風に揺れるようなイメージと言ったら良いでしょうか。
もちろん穂先の動きと同時に手元まで振動や重みが伝わるような大きなシグナルは①の普通のアタリで、狭義の目感度アタリには含めません。
このような狭義の目感度アタリを捉えないといけないターゲットと言えば、マルイカ、そしてカワハギ、フグ等です。
これらに共通しているのは、彼らがなかなか餌を引っ張らない、ということでしょう。
逆に言えば、これ以外の釣り物では、ターゲットが結構な割合でしっかり餌を引っ張って行ってくれるために、普通のアタリがメインになり、あまり目感度の概念を持ち込む必要は生じません。
もちろん目感度アタリを意識できることでその他の釣りものの釣果がアップすることは多々あります。
特に低活性の厳しい状況では、ターゲットが餌を引っ張ってくれなくなるので、目感度アタリを知っているのといないのでは結果に違いが生まれます。
なので、より正確に言うなら、”知らなくても釣りが成立しないレベルではない” という方がしっくりきますかね。
また、「目感度アタリ」は、「普通のアタリ」との境界線が意外に曖昧なので、狭義に捉える際には完全に仕掛けを止めた状態(錘はボトムに付いている状態)で現れるシグナル、と区切っておくことにしています。
したがって、宙で行う釣り物には狭義の目感度アタリは存在しなくなります。
目感度についてはこちらの記事でも詳しく述べています。
参考 : 勘違いが多い!?本当のカワハギの目感度を本気で解説
狭義の手感度は『擦過シグナル』で統一する
では手感度についても目感度と同様、狭義の概念として捉えていきましょう。
もちろんこれは、より頭を整理して戦略を立てやすくするため、そして釣り人同士が情報を共有しやすくするための共通言語作り、という観点からの提案です。
ですから、事の良し悪しをジャッジするのが目的でないことは最初に言い添えておきます。
カワハギには、その泳ぎ方と口の構造に由来する独特のシグナルがあります。
それは”穂先は一切動かずに手にだけカサカサ、カリカリ、チリチリ”と、擦れるような感触が伝わるシグナルです。
このシグナルはカワハギの硬い歯で針と金属の針が擦れて発生する、他のシグナルとは明確に区別可能なもの。
これを “狭義の手感度” として位置付け、より分かりやすい呼び方として『擦過(さっか)シグナル』と呼ぶことにしました。
なお、カワハギ釣り師の会話の中でよく起こる食い違いが、ロッドを動かした(誘ったり聞き上げたりした)際に針が口の中に当たったカチッや、カツンッ、と単発で表れる感触。
これは単純化して言うと、餌を咥えているカワハギに対して「仕掛けを引っ張って針を口の中にぶつけたことにより発生した感触」なので、擦過シグナルと別のもの。
魚が引っ張っていくアタリが①の普通のアタリに該当するのと同様、引っ張らない魚に対してアングラー側が仕掛けを引っ張ってアタリを出したのがこれ。
動きの主体こそ違えど、“相対的に針と魚との速度と位置の差がアタリとなった” という意味では両者のメカニズムは同じです。
ということで混乱を避けるため、上記のようなシグナルは狭義の手感度アタリからは除外して考えるようにしています。
そして、実際に擦過シグナルは非常に独特なものなので、聞き上げや誘いのアクションで出したアタリとは感触が全く違うことがわかります。
また、擦過シグナルの伝達はロッドの性能に大きく左右される、という特徴があります。
ですから、そもそもこのシグナルの察知に適していないロッド(※注)や仕掛け(大きな中錘や集魚板を装着した物)を使用している場合、知覚すること自体が困難になります。
※注
なお、擦過シグナルを感知するのに適さないロッドの条件は
①穂先の材質がカーボンではない
②非常に軟調である
の2項目。
このふたつのうちのどちらか一方が該当するだけで手感度シグナルは大きく減ります。
特にカーボン以外の穂先素材においては、そもそものシグナルの入力が無いため減衰する以前の問題です。
なお、『擦過シグナル』についてはこちらの記事で詳しく記述しているので併せてご覧ください。
参考 :カワハギの手感度アタリの新しい概念 →『擦過シグナル』をガッツリ深掘りしてみる
主観から客観へ
ということで『目感度アタリ』と『手感度アタリ』というシグナルを敢えて狭義に分離しました。
こうすると改めて、これらがとても限定された状況下で発生するマイナーなシグナルであることが認識できたと思います。
ですから、これらが属する『誘い掛け』以外の釣りは、多く見積もっても釣り全体の3割程度に過ぎなくなると考えられるわけです。
また、よく使われる「アタリが小さい」という表現も、アタリの種類を言い表したものではなく、アングラー各々の主観による相対的な表現に過ぎないことがわかります。
しかし、このような主観による表現で話しをされた場合にも、聞き手である我々がアタリの分類を理解していれば的確な質問を投げかけて実像に近づくことが可能になります。
物理的にシグナルの違いを分類することにより、論理的で整理された分類に落とし込むことができるわけです。
言葉を狭義に限定してしまうことで、見ている・あるいは感じているシグナルの表現を統一することが可能になりました。
これまでボンヤリとしていて、個人個人がバラバラなイメージで話していた部分がくっきりとし、物事がひとことで伝わるようになります。
これってつまりは共通言語化ですね。
釣り業界も、なるべくこういうきっちりした客観的表現ができる業界にしていきたいものです。
まとめ
ここまで説明した通り、目感度と手感度のシグナルが重要となり、それが釣果に大きく影響するのは、釣り全体から見るとほんとうに限られた釣り物と状況においてだけです。
もちろん、私が愛して止まないカワハギ釣りでは、道具の進化とともに捉えられるアタリの種類が増えたのは疑う余地がありません。
ナイロン糸に竹の手バネ竿でカワハギの擦過シグナルを捉えることは物理的に不可能ですし、極端に細く急激なテーパーの折れにくい穂先を作ることも、材料の進化無しにはあり得ませんでした。
そしてこの進歩により釣り方の幅は確実に広がり、今まで釣れなかった状況、捉えきれなかったアタリ、つまり埋まらなかった残り3割のピースが埋まった、という感じでしょう。
しかしそうなった今でも、結局のところは釣れる動き、アタリの出る動きをいかに見つけ出していくのか?=『誘い掛け』が7割を占めている事実に変化は無く、ここに焦点を当てなければ、コンスタントな釣果を得ることは不可能です。
つまり『誘い掛け』にこそ最大のポイントが存在していることにはもはや疑う余地はなく、最強のメソッドであり続けているのです。
そんなわけで、今回は『誘い掛け』のマインドを持つことの重要性を長々と語ってみました。
固定観念を捨てて【アタリを取った、取らない問題】を払拭し、スッキリとした頭で戦略性の高い釣りに挑む。
これが今の私の到達点であり、とても楽しく釣りに向き合えるマインドであると感じています。
是非一度、この観点に立って考えてみることをおすすめします。
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